Web3.0とは?ブロックチェーンで全てが置き換わるインターネット
ブロックチェーンを使ったWebの新しい形をご存知でしょうか?
ブロックチェーンといえば仮想通貨ばかりが注目されていますが、Web 3.0こそ新しい革命だと語る方もいます。DeFiなど徐々に浸透しつつあるブロックチェーンの技術を使ったサービスの根底にあるものWeb 3.0。
果たして何がすごいのか?Web 3.0の登場で何が変わるのか?詳しく深掘りしていきたいと思います。
1. Web 3.0とは?
ちゃんとした定義があるわけではありませんがWeb 3.0とは、ブロックチェーンの技術を用いた非中央集権型のWeb全般を指すことが多いです。Web 3.0は今までのインターネットが全てひっくり返る、全て置き換わると言っても過言ではありません。ブロックチェーンの技術を用いることで、中央集権に依存することなく利用することができます。
今まさに世界の中心にあるGAFAなどの大企業に対抗しうる新しいテクノロジーといえるかもしれません。
イーサリアムのWeb 3.0ライブラリ「Web 3.js」とは?
Web 3.jsは、HTTPまたはIPC接続を使用して、ローカルまたはリモートのEthereumノードと対話できるようにするライブラリのコレクションです。web3 JavaScript ライブラリは Ethereumブロックチェーンで、ユーザーアカウントの取得、トランザクションの送信、スマートコントラクトの相互作用などが可能です。
2. Web(1.0〜2.0)の問題点
現在のほとんどのインターネットプロダクトは常に大手企業によるデータ収集の上でサービスを利用し、サーバー面、セキュリティ面でも依存した状態です。大手の一挙手一投足は、利用する全ての人々に影響を与えます。
例えば、話題になったものとして元大統領のトランプ氏のSNSアカウントが凍結された件が挙げられます。このことに関しては様々な意見があると思いますが、注目すべき点は大手企業であれば元大統領ですら、アカウントごと消しさること容易いという点です。一企業がそれだけの権限を持っていることを意味します。
この例は単に企業方針によるものですが、それ以外にも例えばサーバーダウンでサービスが利用できなかったり、業績悪化によってサービス中止など中央集権によるデメリットはたくさん考えられます。
3. Web 3.0で変わること
Web 3.0においては、ブロックチェーン技術によって確認、管理を行うためリスクが分散され、改ざんを防ぎます。ですので圧倒的に差別のない透明性の高いサービスを実現することができます。
しかし、今までのWebにおける企業との依存関係でもメリットはありました。例えば、間違えて行ってしまったものや、パスワードを忘れてしまった場合などに、データを修正できる中央集権であれば元に戻すことができる可能性があります。ブロックチェーンにおいて、そういったことは取り返しのつかないことになることも…
Web 3.0は革命的な発明であると同時に利用者側のマインドセットも大切になります。
4. Web 3.0のプロダクト
すでに様々なプロダクトがローンチされており利用者も増加しています。Web 3.0のアプリやサービスなどをまとめてDAppsと呼ばれたりします。現在は主に以下のようなジャンルで盛り上がりを見せています。
DeFi
DeFiはDecentralized Financeの略で、分散型金融という訳になります。広義には仮想通貨ウォレットや、DEX(Decentralized Exchange:分散型取引所)など中央集権を持たない金融全てを指しますが、特に盛り上がりをみせているDeFiといえばレンディング系になります。中央集権に依存せず分散型で貸借をし、通常では考えられないような利回りで運用されています。
例:PnatographDex、Pancakeswap、Sushiswapなど
NFTを使ったサービス
仮想通貨トークンの種類にNFTというものがあります。これは代替不可能なトークンのことを指し、簡単にいうと世界で一つだけのトークンとなります。ビットコインの場合は、どの1BTCも同じ1BTCですがNFTの場合、それぞれ個々に唯一無二のトークンとなります。
- ブロックチェーンゲーム(キャラクターや武器、カードなどがNFT)
- アート作品
- 証明書・権利
など、これを利用した様々なプロダクトが生まれています。
例:Opensea(NFTのマーケットプレイス)など
5. Web 3.0を利用する方法
ではWeb 3.0は実際にどのようにして利用されているのでしょうか?
Web 3.0は、仮想通貨のPCブラウザ用ウォレットエクステンション(Google Chrome拡張機能Metamaskなど)やウォレットアプリを使って接続しトランザクションの送信、スマートコントラクトの相互作用などをおこなうことが主流です。
PCブラウザ用エクステンションウォレットの場合
- Chrome ウェブストアで拡張機能ウォレットをGoogle Chromeに追加
- 新規アカウントを作成(アドレス生成)
- Google Chromeでプロダクトのページを開く
- プロダクト任意のボタンを選択して拡張機能ウォレットと接続、承認を行う
スマホ用ウォレットアプリの場合
- App StoreやGooglePlay Storeなどでウォレットアプリをダウンロード
- ウォレットアプリ内からプロダクトを立ち上げる
- プロダクト任意のボタンを選択して接続や承認を行う
この方法が主流でしたが、新しい流れとしてWalletConnectを使った画期的な接続方法があります。
WalletConnectに対応しているウォレットアプリは、Safariなどのスマホブラウザ、PCブラウザ全てに簡単に接続することが可能です。WalletConnectの登場により、ついにブラウザやハードウェアによる制限がなくなりました。
WalletConnectに対応しているプロダクトの場合以下の方法で接続できます。
PCブラウザの場合
- プロダクトの接続方法でWalletConnectを選択
- QRコードが表示される
- WalletConnect対応のウォレットアプリでスキャン
- ウォレットアプリで接続を承認
スマホブラウザの場合
- プロダクトの接続方法でWalletConnectを選択
- 自動もしくは接続するウォレットアプリを選択
- ウォレットアプリで接続を承認
以上で完了します。
6. Web 3.0における接続の課題
Web 3.0の普及とともにその接続方法もアップデートする必要があります。WalletConnectによってブラウザやハードウェアによる制限がなくなりましたが、まだまだ課題はあります。
チェーンやアドレスの切り替え
イーサリアムやビットコインなどチェーンによって接続するウォレットを変える必要があります。つまり、それぞれのチェーンに対応したウォレットが必要となります。また、同じチェーンであっても複数のアドレスを持っている場合、毎回切り替える必要がでてきます。チェーンの切り替えだけでなくアドレスの切り替えも必要となります。
これらの
- ブラウザ
- ハードウェア
- チェーン
- アドレス
による面倒な制限を完全に無くしたウォレットがKEYRING PROです。
KEYRING PROは現在、イーサリアム/Ethereum/ETH・ビットコイン/Bitcoin/BTC・トモチェーン/TomoChain/TOMO(今後追加予定)に対応し、WalletConnectを利用してスマホ一つで複数のWeb 3.0接続ができるマルチチェーンウォレットです。
是非ダウンロードしてみてください。
この記事が参考になれば幸いです。