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仮想通貨やNFTをブリッジする仕組みや方法を解説!あらゆる種類のネットワークに対応する新しいクロスチェーン時代へ

NFTやその他トークン、仮想通貨はイーサリアムだけでなく様々なネットワーク(チェーン)で開発されます。

ネットワークが異なると移動がかなり面倒になります。手数料として必要なネイティブトークン(イーサリアムの場合ETHなど)も異なり、場合によっては何回もトークンを変えながらネットワークを移行する必要があります。

この問題を解決するためには、チェーン間を移動するブロックチェーンブリッジが必要です。

ネットワークの主軸となるネイティブトークンのブリッジは徐々に普及しつつありますが、NFTに関しては、ブリッジはまだあまり普及いません。

この記事では、そんなNFTや仮想通貨をブリッジする仕組み・方法や、マルチチェーンに対応する新しい可能性について解説します。

是非参考にしてください。

乱立するネットワークの種類

NFTやその他トークン、仮想通貨を利用できるネットワークは山のようにあり、次々と増えています。

ChainlistにてEVMネットワークがリスト化されていますが、ここにあるだけでも300以上のネットワークが存在します。EVMは、Ethereum Virtual Machineの略で、日本語に訳すと「イーサリアム仮想マシン」となります。EVMネットワークは、イーサリアムと同じアドレスで利用でき、イーサリアムと同じようにNFTの発行が可能なネットワークとなります。

NFTが利用できる主要なネットワークは以下のようなものがあります。

  • Ethereum
  • BNB Smart Chain (Binance Smart Chain:BSC)
  • Avalanche
  • Polygon
  • Solana
  • Polkadot
  • Fantom

※そもそもNFTとは?

NFTは、Non Fungible Tokenの略で唯一無二のトークンのことを指します。

イーサリアムやビットコインは、同じ枚数であれば同じ価値になりますが、NFTの場合、全く同じものはなくそれぞれこの世に一つしかないトークンとなります。

同じ仕様のNFTを発行した場合でも、それぞれにIDが割り当てられており、違うIDのトークンとなります。

これを利用してアートはもちろん、ゲームや音楽などあらゆるデジタルコンテンツがNFTとして販売されています。

NFTは、唯一無二であるため、権利としても機能します。会員証やチケットなどにも利用できます。

NFTは、イーサリアムのERC-721やERC-1155という規格で作成されることが多いです。

 

ネットワークが異なることで生じるデメリット

ネットワークが異なることは、ユーザーにとってデメリットになることが多数あります。

各ネットワークのネイティブトークンが必要

イーサリアムであればETHなど、トランザクション発行の手数料として各ネットワークそれぞれのネイティブトークンを手に入れる必要があります。

もし、持っていない場合は、NFTを持っていても移動することすらできなくなります。

これは、多くのWeb3.0初心者の障壁となっています。

ネットワークの切り替えが面倒

仮想通貨ウォレットの代表格MetaMaskでは、異なるネットワークを利用する時に毎回上部のネットワーク選択を切り替える必要があります。その度に、ネットワークの接続は切断され、変えたネットワークで再度接続する必要があります。

Wallet Connect 2.0で解決可能

上記の面倒な切り替えは、Wallet Connect 2.0を利用すれば解決することが可能です。複数のネットワークに同時接続し、切り替えも不要な機能が実装される予定です。

[blogcard url=”https://keyring.app/ja/wallet-connect-jp”]

ネットワークの追加が必要

まだ、一度も利用したことがないチェーンに接続する場合、新しく追加する必要があります。上記で紹介したChainlistを利用して簡単にネットワークを追加できるようになりましたが、少し前までは、ネットワークの情報(カスタムRPC)を手動で入力して、ネットワークを追加する必要がありました。

ネットワーク間の移動が面倒

同じネットワーク内では、トークンの送受信などトランザクションを簡単に完了することができますが、違うネットワークの場合は簡単ではありません。

ネットワークによりますが、何回もトークンを取引所で交換しながら別のネットワークに移行する必要がある場合もあります。

こういったネットワーク間の移動問題を解決するために開発されたものが次の項目で解説するブリッジです。

クロスチェーンブリッジ(ネットワークブリッジ・ブロックチェーンブリッジ)とは?

ブリッジは、面倒なネットワーク間の移動を簡単にするために開発されました。

あるトークンと同じ価値を持つトークンを別のネットワークで発行することでネットワークの移行を可能にします。

トークンを移動させているわけではなく、ロックすることで同等価値のトークンが付与される仕組みが一般的です。

ブリッジができるサイト

ブリッジは、Polygon BridgeやAvalanche Bridgeなど各ネットワーク公式から出ているものとDeFi、DEXが提供しているスワップサイトがあります。

マルチチェーンに対応したスワップサイトとして以下のようなサイトが挙げられます。

  • anyswap
  • Synapse
  • ChainHop
  • cBridge
  • Multichain
  • Portal Token Bridge
  • Stargate
  • Rango Exchange

ブリッジする方法・仕組み

ネットワークAのトークンA⇆ネットワークBのトークンB間を移動させる場合、以下のSTEPで実行されます。

STEP 1. ネットワークAのトークンAをロックする

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ネットワークAのトークンAをロックして使用できないようにします。

ユーザー側は、ロックするコントラクトにトークンAを送信することになります。

STEP 2. ネットワークBのトークンBを生成する

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ロックしたネットワークAのトークンAの代わりになるネットワークBのトークンBを生成します。ロックしたトークンと同等のトークンを受け取ることができます。

このトークンはラップドトークン(Wrapped Token)と呼ばれ、紐付けられたオリジナルのロックされたトークンAと同じ価値を持つものとなります。

ここまでがネットワークブリッジを1回行った際の仕組みになります。ここから、またネットワークAに戻す場合、以下の仕組みで元のネットワークに戻すことができます。

STEP 3. ネットワークBのトークンBをバーンする

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ネットワークAのトークンAに戻したい場合は、ネットワークBのトークンBをバーン(焼却)します。

STEP 4. ネットワークAのトークンAのロック解除

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ネットワークBのトークンBがバーンされると、ネットワークAのトークンAのロックを解除されます。

ブリッジのセキュリティ問題

ブリッジは便利な機能ですが、問題点も多いです。

ハッキングなどセキュリティリスクが問題視されており、最近ではHarmony(ハーモニー)チェーンのブリッジHorizonがハッキングされ、1億ドル相当ものトークンが流失しました。

上記で解説したロック方式ではない新しいブリッジの仕組みが模索されており、最近ではLayerzeroなど新しいブリッジ方法も現れてきています。

[blogcard url=”https://keyring.app/ja/layerzero”]

マルチチェーンにどう対応する?

現状、主軸となるネイティブトークンのブリッジはネットワーク公式運営やスワップサイトで徐々に対応されはじめてきていますが、NFTのマルチチェーン対応はかなり少ないです。

1つのネットワークにこだわる必要はなく、より多くのユーザーを獲得するためにはマルチチェーン対応は必須事項かと思われます。

乱立するネットワークを扱うことは面倒なだけでなく、まだWeb3.0に慣れていない新規ユーザーにとっても障壁となります。

ただし、このブリッジには、セキュリティ上のリスクが懸念されています。ここ最近のハッキング事件の多くは、このブリッジを狙ったものになります。

セキュリティリスクを下げながら、より多くのユーザーが利用しやすいマルチチェーン対応が必要となっています。

この記事が参考になれば幸いです。

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