ハードウェアウォレットとは?仕組みや必要性・メリットデメリットについても解説
仮想通貨を利用するにあたってセキュリティを高めようと考えると辿り着くハードウェアウォレット。
ハードウェアウォレットと言えばUSB型のものが有名ですが、現在ではカード型など管理しやすいものも増えており、接続方法も進化しています。ハードウェアウォレットを含む仮想通貨のお財布全体に対するアプローチもより便利になりつつあり、一般的な法定通貨と同じように、もしくはもっと便利に利用できるようになる未来も近いです。
この記事では、ハードウェアウォレットとは何か?最新の仕組みや必要性から、メリットデメリットまで解説します。
是非参考にしてください。
おすすめのハードウェアウォレットに関する記事は「ハードウェアウォレットおすすめと比較!ハッキングから仮想通貨を守る最強セキュリティ【2023年最新】」をご覧ください。
※現在、メタマスクやウォレットアプリで管理するのではなくメールアドレスのみでウォレットを作成できるようになりました。より便利に利用できるようになっています。メールアドレスでウォレットを作成したい場合は以下から簡単に作成できます。
ハードウェアウォレットとは?他のウォレットとの違い
ハードウェアウォレットは、主にビットコインやその他のデジタル通貨を物理的なデバイスで管理するためのものです。これらのデバイスは、通貨をハッキングやオンライン上での盗難から守るために、秘密鍵(資産にアクセスするためのキー)をオフラインで安全に保管します。この状態をコールドウォレットと言います。
※ハードウェアウォレットは秘密鍵を保管しているウォレットであり、ビットコインなど仮想通貨そのものが入っているわけではありません。
ハードウェアウォレットの他に、仮想通貨のお財布は以下のような種類があります。
ウォレットアプリ(スマホアプリなど)
スマホのアプリなどで利用できる仮想通貨のお財布です。Web3.0と接続する際には、Wallet Connectという接続方法を利用することが一般的です。
Wallet Connectに関する詳しい記事は「WalletConnect v2.0とは?使い方も解説!Metamaskを超えるWeb3.0と簡単に接続できる機能」をご覧ください。
- 例:キーリング プロ(Keyring Pro)、トラスト(Trust)
ブラウザ拡張機能
Google Chromeなどブラウザを拡張してお財布をブラウザに付けることができます。基本的には、パソコンのブラウザGoogle Chromeで利用でき、ブラウザやデバイスの制限はありますが、Web 3.0接続などが簡単で多く利用されているお財布です。
- 例:メタマスク(MetaMask)
仮想通貨取引所
少し例外になりますが、仮想通貨取引所で保管しておくことも可能です。この場合は、自分で管理するというより、管理してもらう中央集権に依存した状態になります。
楽である反面、Web3.0などで実際に使用することはできず、仮想通貨取引所に何かが起きた時、資金を引き出せなくなるなど問題が生じる可能性もあります。また、入出金などで手数料が発生する場合もあります。
- 例:コインチェック(コインチェック)、ビットフライヤー(bitflyer)
これらウォレットの中でも一番有名な仮想通貨ウォレット「メタマスク(MetaMask)」はハードウェアウォレットおよびコールドウォレットとは真逆で、オンラインで扱うブラウザ拡張機能もしくはスマホアプリのウォレットです。メタマスクの秘密鍵はパソコンやスマホ内に保存されているため、ハッキングなど何らかの形で侵入された場合、全ての仮想通貨が盗まれる可能性があります。ハードウェアウォレットを使ってオフラインで保存している場合は、このようなリスクを減らすことができます。
ハードウェアウォレットの仕組み
ハードウェアウォレットは、設定する際に秘密鍵を生成します。これは非常に重要な情報であり、絶対に他人に知られてはならないものです。秘密鍵を忘れてしまった場合、デジタル資産にアクセスできなくなる可能性があります。秘密鍵を復元・生成できるリカバリーフレーズ(シードフレーズ)を必ず誰にも見せずに保管しておきましょう。もし、ハードウェアウォレットが物理的に壊れた場合は、このリカバリーフレーズでいつでも復元することができます。
また、いくらハードウェアウォレットのセキュリティが高いからといってもリカバリーフレーズが流出した場合は、どうしようもありません。ウォレットを勝手に復元され、資金が盗まれる可能性が高いです。
ハードウェアウォレットの新しい接続方法
ハードウェアウォレットの多くはUSB接続もしくはBluetooth接続でパソコンと接続して使用します。ハードウェアウォレットは特定のソフトウェアと連携して機能する場合が多いです。たとえば、LedgerはLedger Liveという専用のソフトウェアと、TrezorはTrezor Suiteというソフトウェアを使用します。これらのソフトウェアを通じて、トランザクションや署名を確認し、ハードウェアウォレットで実行することで、セキュリティを確保しつつ取引を行うことができます。
しかし、それらに代わる新しい接続方法が登場しました。
それがNFCもしくはWeb NFC接続です。
NFCは、Near Field Communicationを略したもので、近距離無線通信を意味します。Suica、PASMOなどの交通系ICに使われている技術になります。これを利用してスマホにカードをかざすことでウォレットを表示、操作することができます。NFCは、専用のアプリをスマホに入れて操作することが一般的でしたが、Web NFCというアプリなしで操作可能なウェブ版NFCもあります。
NFCは、他のハードウェアウォレットとは異なり充電やUSBなど物理的な手間が少なく、薄型カードなどで利用できます。
つまり
- スマホアプリなど別途ソフトウェア必要なし
- 充電必要なし
- USB接続必要なし
で利用できるハードウェアウォレットになります。
ハードウェアウォレットを利用するメリット
ここからは、実際にハードウェアウォレットを利用すべきなのか?メリットを紹介します。
ハードウェアウォレットを利用するメリットは主に以下のような点が考えられます。
セキュリティが高い
ハードウェアウォレットは、ウォレットアプリやブラウザ拡張機能ウォレットなどに比べるとセキュリティが高いです。ハードウェアウォレットとしてオフラインで管理しておけば、リカバリーフレーズが流出するなどよほどのことがない限り資金が盗まれる心配はありません。
保管に便利
ブラウザ拡張機能やウォレットアプリでは、利便性が高いが故に、すぐに仮想通貨を使用してしまいがちです。ハードウェアウォレットを使ってオフラインで保管することでふれる機会を減らし、無駄な取引をせずに保管しておくことができます。
ハードウェアウォレットを利用するデメリット
しかしながら、ハードウェアウォレットを利用する前に知っておくべき注意点もあります。
偽物が多い
世界的で仮想通貨の使用が増加する中で、その保存手段であるハードウェアウォレットに関しても、偽物製品が出回るケースが増えてきています。一見、正規品と変わらない見た目を持つこれらの偽物は、購入者の大切な資産を危険にさらします。偽物のウォレットを使ってしまうと、仮想通貨が盗まれるリスクがあるのです。
製品の正規性を確認するためには、購入先の選定が非常に重要です。信頼できるオンラインショップや公式サイト、正規代理店からのみ購入するようにしましょう。中古品や安い価格で販売されている製品には特に注意が必要です。
値段が高い
ハードウェアウォレットは、全体的に値段が高いです。1万円以上するものも多くあまりリーズナブルではありません。
しかし、最近では徐々に価格が下がっており、KEYRING HARD WALLETでは2,000円で購入できます。
ハードウェアウォレットの必要性
ハードウェアウォレットのメリットやデメリットを解説しましたが、そもそもハードウェアウォレットは持っておく必要はあるのでしょうか?よほど資金がある場合や塩漬けしておきたい、セキュリティをなるべくあげたいなどの理由がない限りは、利用する必要はないかもしれません。
ただし、そのように思う背景にはハードウェアウォレットの利便性や値段などの問題点があるからです。最近では、もっと手軽にかつ便利にハードウェアウォレットを利用できるようになってきており、誰しもがクレジットカードと同じようにハードウェアウォレットを持つ日も近いかもしれません。
実際にハードウェアウォレットの購入をお考えの方は「ハードウェアウォレットおすすめと比較!ハッキングから仮想通貨を守る最強セキュリティ【2023年最新】」をご覧ください。
この記事が参考になれば幸いです。