ソラナ(Solana)のDEXおすすめ一覧!リキッドステーキングトークンについても解説
DEX(分散型取引所)は、暗号資産の取引においてユーザーが自身の資産を完全に管理できる仕組みを提供するプラットフォームです。中央集権型取引所(CEX)とは異なり、DEXはブロックチェーン技術を基盤に構築され、スマートコントラクトによって取引が自動的かつ透明に実行されます。そのため、取引のたびに資産を第三者に預ける必要がなく、資産の安全性やプライバシーが向上します。さらに、KYC(本人確認)の手続きが不要な場合も多く、匿名性を保ちながら自由に取引できる点が特徴です。近年ではリキッドステーキングトークン(LST)を中心に取引を行う新しいDEXも登場し、ステーキング資産を効率的に運用する手段として注目を集めています。本記事では、まずDEXの基本的な特徴を整理した上で、ソラナチェーンで利用できるおすすめのDEXを詳しく解説します。
ブリッジ可能なものなど複数チェーンに対応するDEXのおすすめ一覧は「DEX(仮想通貨分散型取引所)おすすめ12選一覧!使い方・注意点など解説」の記事をご覧ください。
DEX(分散型取引所)とは?
DEX(分散型取引所)は、中央管理者を介さずに資産の取引を行うプラットフォームです。ブロックチェーン技術を基盤とし、スマートコントラクトによって取引が自動的かつ透明に管理されます。中央集権型取引所(CEX)と異なり、DEXではユーザーが自身の資産を完全に管理でき、取引のたびに第三者へ資産を預ける必要がありません。この非中央集権性により、資産の安全性やプライバシーが向上します。また、KYC(本人確認)の手続きを省略できるケースが多く、匿名性を保ったまま取引が可能です。さらに、DEXは対応するトークンの種類が非常に豊富であり、ブロックチェーン上のニッチな資産も含めた多様なトークンの取引をサポートします。最近ではリキッドステーキングトークン(LST)を取り扱うDeFiが注目されており、これによりステーキングされた資産の流動性を活用した効率的な取引が可能となっています。
リキッドステーキングトークンとは?
リキッドステーキングトークン(LST)は、ユーザーがブロックチェーンネットワークで資産をステーキングして報酬を得る仕組みを保持しながら、同時に資産を流動的に活用できるトークンです。通常、ステーキングでは資産が一定期間ロックされ、他の用途に利用することができませんが、LSTはこの制約を取り除きます。ユーザーが資産をステークすると、代替物としてLSTが発行されます。このLSTは、ステークされた資産の価値を反映し、取引やDeFiプロトコルでの運用に活用できます。さらに、ステーキング報酬はLSTの価値に組み込まれるため、報酬を直接受け取る手間を省くことができます。LSTは、資産を効率的に運用したいユーザーにとって、利便性が高く柔軟な選択肢を提供します。最近では、こうしたLSTを中心に取引を行う新しいDEXが登場し始めており、ステーキング資産の活用方法がますます多様化しています。
ソラナチェーンでは、SactumやJitoといったLSTを提供するサービスが有名です。以下のおすすめ一覧では、LSTではなく、通常のスワップおよびプールを提供するDEXを紹介します。
ソラナのおすすめDEX一覧
ここからは、実際にソラナチェーンのおすすめDEXについて解説します。ブリッジ可能なものなど複数チェーンに対応するDEXのおすすめ一覧は、「DEX(仮想通貨分散型取引所)おすすめ12選一覧!使い方・注意点など解説」の記事をご覧ください。
Raydium
Raydiumは、ソラナチェーンのDEXです。Uniswap V3同様に集中的な流動性供給(価格の範囲設定)が可能です。
RAYトークンを発行しており、取引手数料の12%がRAYトークンの買い戻しに使用されます。Raydiumのボリューム増加とともに、RAYトークンの価格も上昇しており、2024年後半に大きく価格上昇しています。RAYトークンは、単体ステーキングも可能です。
Jupiter
Jupiterは、ソラナチェーンを中心としたDEXです。様々なDEXのプールの中から最適なルートを探してスワップすることが可能です。例えば、USDCとSOLを交換する際にSOLとUSDCのプールを使用するのではなく、他のあらゆるルートと比較して最適なルートを提示してくれるDEXとなっています。
ユーザーは資産、トークンをJLPプールに配分することでJLP(Jupiter Perps)トークンを得ることができます。JLPプールはSOL、ETH、WBTC、USDC、USDTに配分されています。JLPプールは、スワップとレバレッジ取引のために設計されたインデックス資産で手数料の70%を受け取ります。これは、直接JLPプールに再投資され、複利を生みます。JLPプールの原資産(SOL、ETH、WBTC、USDC、USDT)の価格が上がることは、JLPトークン価格が上がることを意味します。
Jupiterに関する詳しい記事は「JUPITER(JLPトークン・プール)とは?仮想通貨ソラナネットワークのDEXについて詳しく解説」をご覧ください。
Orca
Orcaは、古くからあるソラナチェーンのDEXです。Uniswap V3同様に集中的な流動性供給(価格の範囲設定)が可能です。ガバナンストークンORCAを発行しています。また、最近では簡単にトークンが作成できる機能も追加されています。そのまま流動性プールも作成可能で、DEXにリストすることが可能です。
Kamino
Kaminoは、ソラナチェーンのDEXです。現在Swapはベータ版ですが、レンディングやプール、レバレッジなどあらゆるDeFiツールを提供しています。
まとめ
DEXは、暗号資産取引における新しいスタンダードとして、多くのユーザーに支持されています。中央管理者を介さずに資産を管理できる自由度や、KYCを必要としない匿名性、多様なトークンへのアクセスなど、その利便性は多岐にわたります。特に、ソラナチェーン上のDEXは、優れたスピードと低コストを背景に、ユーザーの間で大きな人気を誇っています。本記事で取り上げたRaydium、Jupiter、Orca、Kaminoは、それぞれ異なる強みを持つプラットフォームであり、個々の取引スタイルに応じた選択肢を提供します。これらのDEXを活用することで、より効率的で自由な暗号資産運用が可能になるでしょう。ソラナチェーンを活用しながら、DEXの特性を最大限に引き出し、新たな投資機会を掴んでみてください。