NFTが作成できるチェーンの種類は?マルチチェーンに対応するNFTの未来
- NFTってどのチェーンで作れるの?
- どのチェーンでNFTを作るべき?
- チェーンによるNFTの違いは?
あらゆるチェーン(ネットワーク)が乱立している現在、どのチェーンでNFTを作れば良いのか、またどのチェーンがNFTに対応しているのか分かりづらいです。
この記事ではNFTを作成できるチェーンの種類から、どのチェーンで作るべきかチェーンによる違いなどNFTとチェーンとの関係を深堀りします。
是非参考にしてください。
NFTのチェーンの種類
NFTが利用できるチェーンは山のようにあり、次々と増えています。
ChainlistにてEVMネットワークがリスト化されていますが、ここにあるだけでも300以上のネットワークが存在します。EVMは、Ethereum Virtual Machineの略で、日本語に訳すと「イーサリアム仮想マシン」となります。EVMネットワークは、イーサリアムと同じアドレスで利用でき、イーサリアムと同じようにNFTの発行が可能なチェーンとなります。
NFTが利用できる主要なチェーンは以下のようなものがあります。
- Ethereum
- BNB Smart Chain (Binance Smart Chain:BSC)
- Avalanche
- Polygon
- Solana
- Polkadot
- Fantom
※そもそもNFTとは?
NFTは、Non Fungible Tokenの略で唯一無二のトークンのことを指します。
イーサリアムやビットコインは、同じ枚数であれば同じ価値になりますが、NFTの場合、全く同じものはなくそれぞれこの世に一つしかないトークンとなります。
同じ仕様のNFTを発行した場合でも、それぞれにIDが割り当てられており、違うIDのトークンとなります。
これを利用してアートはもちろん、ゲームや音楽などあらゆるデジタルコンテンツがNFTとして販売されています。
NFTは、唯一無二であるため、権利としても機能します。会員証やチケットなどにも利用できます。
NFTは、イーサリアムのERC-721やERC-1155という規格で作成されることが多いです。
チェーンによるNFTの違い
EVMのチェーンであれば、基本的には同じようにNFTを利用できます。ただし、気をつけるべき点がいくつかあります。
これらの点を考慮してどのチェーンでNFTを作成するべきか考える必要があります。
手数料
チェーンによって手数料が異なります。特にイーサリアムは高い手数料で、作成はもちろん、送受信でも多くのETHが必要になります。
送受信などトランザクションの速さ
トランザクションの速さもチェーンによって異なります。送受信に多くの時間を要する場合もあります。
流動性やセキュリティ
トランザクションが速く、手数料が安い場合でも流動性がなければ意味がありません。チェーンによってはほとんどNFTが売買されていないこともあります。
また、活発であるかと同時にセキュリティなどシステムの問題もあります。ハッキングなどでチェーン自体の信用度が著しく低下する場合もあるので、あまりマイナーなチェーンは選ぶべきではないかもしれません。
こういったチェーンの流動性や信用度の観点が、イーサリアムのNFTがいまだに利用される理由でもあります。高い手数料や遅いトランザクションが逆に敷居をあげて、他のチェーンよりイーサリアムのNFTの方が価値を持つ場合があります。
マルチチェーンに対応するNFT
どのチェーンか選択し、その経済圏だけでNFTを売買することは効率的ではありません。
仮想通貨同様にNFTもあらゆるチェーンを繋ぐブリッジそしてマルチチェーンに対応するNFTが必要とされています。独自のブリッジを提唱するLayerzeroからは、マルチチェーン対応のOmnichain NFTというNFTも開発されています。
しかしながら、ブリッジはセキュリティ面での問題が多く、ハッカーに狙われることが多々ある部分でもあります。
NFTのブリッジやその仕組み、Layerzeroについては、以下の記事を参考にしてください。
[blogcard url=”https://keyring.app/ja/nft-bridge”]
[blogcard url=”https://keyring.app/ja/layerzero”]
マルチチェーンの管理方法
仮想通貨ウォレットMetaMaskでは、違うチェーンを利用するたびに切り替えが必要でかなり使い勝手が悪いです。また、チェーンの追加も面倒で、場合によってはチェーンの情報(カスタムRPC)を入力して追加する必要があります。
仮想通貨ウォレットアプリKEYRING PROでは、たくさんのチェーンのウォレットをまとめて管理、接続できます。また、チェーンの追加も簡単で検索して選ぶだけで完了します。
新しいネットワークの追加方法は以下の4ステップで完了します。
- 右下メニューアイコンをタップ
- チェーンの管理をタップ
- ネットワーク(チェーン)の名前を検索
- タップして追加
また、右上のプラスボタンからはカスタムRPCを入力することでリストにないチェーンも追加することができます。
まとめ
パブリックチェーンを利用すると、どうしてもそのチェーン自体の特性や性能に依存してしまいます。
1つのチェーンに依存せず、多くのチェーンを自由に行き来できるようになる時代も近いかもしれません。
この記事が参考になれば幸いです。