レイヤー1内でのネットワーク拡張性・複数のチェーンとバリデータ
レイヤー1戦国時代とも呼べるほどたくさんのチェーンが乱立しています。
BSCやAvalanche、Harmony、Fantomなど数々のレイヤー1チェーンが今後どうなるのか?淘汰されるのか?同じレイヤー1でも仕様はさまざまで全く異なります。
この記事では、それぞれのチェーン内でのネットワーク拡張性にフォーカスして解説していきます。
参考になれば幸いです。
レイヤー1のネットワーク拡張性について
レイヤー1チェーンの中には、単に1つのパブリックチェーンでおさまっていない仕様のものがあります。
チェーンを分割したり、独自のチェーンを作成できる場合もあります。
ブロックチェーンに記録されるデータの内容が正しいかどうかを検証するバリデータも新しく設定することができる場合があり、チェーンの中にチェーンができるような仕様となる場合があります。
ただし、バリデータセットが1つに集中しない、少ないことはセキュリティリスクが高まることも意味します。
1つのチェーン / 1つのバリデータセット
- 例:Ethereum、Binance Smart Chain、Solana
一番シンプルな設計です。1つのチェーンで実行されるため、ネットワーク効果を発揮しやすく扱いやすいです。
ただし、現状のイーサリアムのようにスケーラビリティ問題が発生するためアルゴリズムなどのイノベーションが必要となる場合があります。
複数のチェーン / 1つバリデータセット
- 例:Polkadot、Ethereum 2.0、Harmony
Ethereum 2.0やHarmonyのようにチェーンを複数持つシャーディングはもちろん、Polkadotでは独自のブロックチェーンをリレーチェーンに接続することで、リレーチェーンのセキュリティをインポートすることができます。
複数のチェーン / 複数のバリデータセット
- 例:Avalanche
自由に用途にあった最高レベルの独自チェーンがカスタマイズできます。ただし、独自のバリデータセットを持つチェーンには、正式なセキュリティ保証はありません。
Avalanche Subnetとは?
Avalanche Subnetは、誰でも新しく独自のブロックチェーンを作ることが可能な機能です。 AVAXバリデータとイーサリアムと互換を有するEVMなどのバーチャルマシン(VM)のみで独自のサブネットを構築できます。
最近では、HarmonyチェーンのNFTゲーム・GameFiであるDeFi Kingdomsが新しくAvalanache Subnetを利用してDeFi Kingdoms Blockchain(DFKチェーン)をリリースすることが発表されました。
数々のチェーンをまとめて管理できるウォレットアプリ
レイヤー1およびレイヤー2のチェーンをまとめて管理できるウォレットアプリとしてKEYRING PROが挙げられます。KEYRING PROは、数々のレイヤー1だけでなく3つのレイヤー2にも対応したマルチチェーンウォレットです。
対応しているチェーンは以下になります。
- Bitcoin
- Ethereum
- TomoChain
- Binance Smart Chain
- Houbi Eco Chain
- Harmony
- Matic(Polygon):L2
- Avalanche
- Fantom
- Arbitrum:L2
- Optimism:L2
まとめ
レイヤー1はどんどん進化していますが、あまりにも多いので少しずつ集中化していくことが予想されます。
また、イーサリアムもレイヤー2を利用することでスケーラビリティ問題を避けることが可能となってきています。
今後どうなっていくのか目が離せません。
この記事が参考になれば幸いです。