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仮想通貨Baseとは？トークンなど米大手取引所Coinbaseによるレイヤー2チェーンを解説

Author Bacoor Japan

Published on: 6月 24, 2024

仮想通貨市場は急速に進化しており、新しい技術やプラットフォームが日々登場しています。その中で注目されているのが「Base」です。Baseは、イーサリアムのレイヤー2（L2）ソリューションとして設計され、次の10億人のユーザーをオンチェーンに導くことを目指しています。この記事では、Baseの特徴や利点について詳しく解説し、その技術的背景や今後の展望についても触れていきます。

Table of Contents

仮想通貨Baseとは？

Baseは、アメリカ合衆国カリフォルニア州サンフランシスコに本社を置く仮想通貨取引所Coinbaseが開発した安全で低コスト、そして開発者に優しいイーサリアム L2プラットフォームです。Baseは、イーサリアムのセキュリティ、安定性、スケーラビリティを提供し、オンチェーンアプリケーションの展開を容易にします。

主な特徴

イーサリアム互換性: BaseはイーサリアムL2として構築されており、EVM（Ethereum Virtual Machine）互換です。そのため、既存のイーサリアムコードベースを変更することなく使用できます。また、イーサリアム L1、Coinbase、他の互換性のあるチェーンからユーザーや資産を移動することが可能です。
低コスト: Baseのロールアップアーキテクチャにより、ユーザーにとってのコストがイーサリアムよりも格段に安くなります。これにより、より多くのトランザクションが低コストで実行可能となります。
先進的な機能: BaseはAccount Abstraction（ERC4337）やガスレストランザクション、スマートコントラクトウォレットなどの先進的な機能を提供します。これにより、開発者は簡単に高度な機能を実装できます。
オープンソースと公共財: BaseはOptimismのオープンソースOP Stackに基づいて構築されています。Coinbaseは、このOP Stackを公共財として提供し、全ての人が利用できるようにしています。また、シーケンサ収益の一部を公共財の資金提供に充てる計画です。
Coinbaseのサポート: Baseは、Coinbaseの製品やユーザー、資産を活用するためのプラットフォームです。Coinbaseの開発者ツールを活用することで、開発が容易になり、Coinbaseユーザーにリーチすることができます。

技術的背景

Baseは、イーサリアムのスケーラビリティ問題を解決するために設計されたレイヤー2ソリューションです。イーサリアムは、分散型アプリケーション（dApps）の開発と実行のための主要なプラットフォームですが、その人気が高まるにつれて、ネットワークのトラフィックが増加し、取引手数料（ガス代）が上昇するという問題が発生しています。これに対して、レイヤー2ソリューションは、イーサリアムのメインネット（レイヤー1）の上に構築され、トランザクションをオフチェーンで処理することで、この問題を軽減します。

Baseは、OptimismのOP Stackを基盤としており、これにより安全でスケーラブルなプラットフォームを提供します。OP Stackは、Optimistic Rollupsという技術を使用しており、これはトランザクションをバッチ処理してオフチェーンで検証し、その結果をイーサリアムのメインネットに報告するという仕組みです。これにより、トランザクションの処理速度が向上し、コストが大幅に削減されます。

Baseの利点

セキュリティ: Baseはイーサリアムのセキュリティモデルを継承しており、ユーザーは安心してトランザクションを行うことができます。さらに、OP Stackの利用により、セキュリティが一層強化されています。
スケーラビリティ: Baseは、トランザクション処理のスケーラビリティを大幅に向上させます。これにより、ユーザーはより高速な取引を低コストで行うことができます。
開発者フレンドリー: Baseは、開発者にとって非常に使いやすいプラットフォームです。既存のEthereumコードベースを変更することなく利用できるため、開発者は容易に移行することができます。また、Coinbaseの豊富な開発者ツールを活用することで、効率的な開発が可能です。
経済的利点: Baseは、トランザクションコストを大幅に削減するため、ユーザーにとって非常に経済的です。これにより、より多くのユーザーが仮想通貨を利用する動機となります。
将来的な展望: Baseは、将来的に分散化を進める計画です。これは、オープンでグローバルな暗号経済を構築するための重要なステップであり、全ての人が利用できるプラットフォームを目指しています。また、数多くの顧客をすでに獲得しているCoinbaseが開発していますので信用性が高いです。

Baseを含むレイヤー2ソリューションOptimism Superchainについて

BaseなどオープンソースのOP Stackを使用して構築された複数のL2ブロックチェーンネットワークをOptimism Superchainと言います。他のチェーンなどOptimism Superchainに関する詳しい記事は「Optimism Superchainとは？OP Stackで横方向のスケーリングを実現するレイヤー2(L2)ソリューション」をご覧ください。

Baseはトークンを発行している？

Baseは、現在のところ新しいネットワークトークンの発行は予定しておりません。Baseトークン自体は存在してますが、CoinbaseによるBaseチェーンとは無関係のトークンになります。また、詐欺師が偽のBaseトークンを提供または送付している可能性がありますのでご注意ください。

Baseは、イーサリアムのLayer 2として、ETHをネイティブトークン（手数料として使用されるトークン）として使用します。

Baseのプロダクト

Baseの代表的なプロダクトとしてBaseのレイヤー3ブロックチェーンDegen Chain上で開発されるSNSサービスFarcaster・Warpcastが挙げられます。詳しい記事は「レイヤー3(L3)とは？L2との違いは？銘柄も解説！仮想通貨・ブロックチェーンの新しいレイヤー」の記事をご覧ください。

まとめ

Baseは、仮想通貨市場において革新的なLayer 2ソリューションとして位置づけられています。その低コスト、高性能、開発者フレンドリーな特徴により、多くのユーザーと開発者にとって魅力的なプラットフォームとなるでしょう。仮想通貨の未来を見据え、Baseは次世代のオンチェーンエコシステムの中核を担う存在となることが期待されます。今後も、Baseの進化と成長に注目し、その可能性を最大限に活用していくことが重要です。