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アバランチサブネットEvergreenとは?JPモルガンやCitiなど金融業界トップが参入するブロックチェーン

金融業界のトップ企業が、次々とアバランチ(Avalanche / AVAX)を利用し始めており話題となっています。

アバンランチにはカスタマイズ性の高いネットワーク「サブネット(Subnet)」があり、通常のブロックチェーンでは難しい企業ごとに合った仕様のネットワークを構築できます。数々のゲームやDEXなどがこのサブネットを利用していますが、アバランチ自身が企業のニーズに合わせてカスタマイズできるように展開しているサブネット「Evergreen」に金融業界の有名企業が次々参入しています。この記事では、そんな金融業界が注目するアバンランチのサブネット「Evergreen」について解説します。

是非参考にしてください。

アバンランチサブネット(Avalanche Subnet)とは?

Avalancheには、以下の3つのチェーンおよびサブネットがあります。

Contract-Chain / C-Chain

C-Chainは、Avalancheが提供するEthereum Virtual Machine(EVM)のインスタンスです。イーサリアム(Ethereum / ETH)と同じアドレスで管理することができ、メタマスクなどのウォレットでは基本的にこのチェーンで管理、取引されるようになります。

Exchange-Chain / X-Chain

Exchange-Chainは、Xから始まるアドレスで管理されるチェーンです。AvalancheのネイティブトークンであるAVAXやその他の仮想通貨を作成・取引できます。基本的にはC-Chainがメインとして扱うチェーンとなりますが、取引所から送信する際このX-Chainにしか対応していない場合もあります。

Platform-Chain / P-Chain

Platform-Chainは、Pから始まるアドレスで管理されるチェーンです。Avalancheのメタデータブロックチェーンであり、バリデーター(Validator)の調整、アクティブなサブネットの追跡、新しいサブネットの作成を可能にします。ステーキングする際は、P-ChainにAVAXを送る必要があります。

アバランチ サブネット(Avalanche Subnet)

Avalancheには、サブネットと呼ばれるカスタム可能なブロックチェーンがあります。EVMなどのVM(バーチャルマシン)が搭載可能で、独自のネイティブトークンやガス代(トランザクション手数料)を設定できるチェーンです。

アバランチサブネット「Evergreen(エバーグリーン)」とは?

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「Avalanche Evergreen Subnet(アバランチ・エバーグリーン・サブネット)」は、企業固有および業界全体の考慮事項に対処するように設計されたブロックチェーンの展開とツールを提供するサブネットです。

相互運用性や複合性を含むパブリックネットワーク開発の利点を維持しながら、KYC/KYB基準、管轄地域要件に基づく位置情報の仕組み、その他の規制上の考慮事項に基づいてパブリックでは難しいチェーンレベルの機能を可能にします。もちろん独自のネイティブトークンやガス代(トランザクション手数料)の有無、扱いやすいEVM互換性などサブネットの利点も持ち合わせています。

CitiやJPモルガンがテスト開始

Evergreenは、現在金融機関向けに展開されテストが開始されています。

Citi(シティグループ)

マンハッタンに本社を置く金融関連事業の持株会社であるCiti(シティグループ)は、Avalanche Evergreen Subnet上で模擬FX取引の価格決定と執行にブロックチェーン基盤を使用するテストを開始しました。

アバランチの相互運用性ツールであるAvalanche Warp Messaging(AWM)※によって実現され、サードパーティのブリッジや信頼の前提なしにネットワーク内のチェーン間の通信を可能にします。

現在の対象範囲は、米ドル/スロベニアドルの直物為替契約のシミュレーションに限定されていますが、基礎となるソリューションは、透明性の向上、資本効率の改善、監査可能性とセキュリティの強化を可能にするため、その他の資産クラスにも適応可能です。

※Avalanche Warp Messaging(AWM)は、ネイティブなクロスサブネット通信を可能にし、VM(バーチャルマシン)開発者が任意の2つのサブネット間で任意の通信プロトコルを実装できるようにします。

JP Morgan(JPモルガン)

ニューヨークに本社を置く銀行持株会社であるJP Morgan(JPモルガン)と同じくニューヨークに本社を置く大手プレイベートエクイティファンドApollo Global Management(アポロ グローバル マネージメント)によるOnyxは、Layer Zero※を利用してOnyxを許可されたAvalanche Evergreen Subnetに接続し、WisdomTree Primeが提供する資金のサブスクリプションと償還を容易にするコラボレーションを発表しました。

Citi同様にテストネット環境で運用された概念実証になります。

※LayerZeroについては「LayerZeroとは?新しいブロックチェーンブリッジ方法!OmnichainNFTなど解説」の記事をご覧ください。

まとめ

アバンランチは、AvaCloudやEvergreenなどより一般的な企業が参入しやすいブロックチェーンになりつつあります。柔軟性が高く、あらゆる企業のニーズに合わせたブロックチェーンを構築できます。今後も大手企業の参入が期待できるかもしれません。

この記事が参考になれば幸いです。

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