LayerZeroとは?新しいブロックチェーンブリッジ方法!OmnichainNFTなど解説
乱立するブロックチェーンに応じてネットワーク間の行き来が必要となっています。
しかし、ブロックチェーンを繋ぐブリッジを狙ったハッキング事件が後を絶ちません。従来のブリッジ方法ではない新しい方法やセキュリティを強化した方法が必要となっています。
そこで、今回は新しいブリッジ方法を提唱するLayerZeroというプロダクトをご紹介します。
是非参考にしてください。
LayerZeroとは?
LayerZeroは、チェーン間のメッセージ交換のために設計された相互運用性プロトコルです。
一般的なブロックチェーンブリッジとは異なる独自の方法でデータを受け渡し、ネットワーク間をブリッジすることができます。
LayerZeroの特徴は、Mint / Burn方式である点です。一般的なブリッジと異なり、ロックする必要はありません。
これによりネットワークに縛られることなく2つ以上のチェーンを行き来することができます。
また、独立したシステムによって単一で管理されるクロスチェーンブリッジと違いセキュリティリスクを低くし、最悪の場合でも被害を最小限におさえることが可能です。
一般的なブロックチェーンブリッジの仕組み
従来のブロックチェーンブリッジではネットワークAのトークンA⇆ネットワークBのトークンB間を移動させる場合、以下のSTEPで実行されます。
STEP 1. ネットワークAのトークンAをロックする
ネットワークAのトークンAをロックして使用できないようにします。
ユーザー側は、ロックするコントラクトにトークンAを送信することになります。
STEP 2. ネットワークBのトークンBを生成する
ロックしたネットワークAのトークンAの代わりになるネットワークBのトークンBを生成します。ロックしたトークンと同等のトークンを受け取ることができます。
このトークンはラップドトークン(Wrapped Token)と呼ばれ、紐付けられたオリジナルのロックされたトークンAと同じ価値を持つものとなります。
ここまでがネットワークブリッジを1回行った際の仕組みになります。ここから、またネットワークAに戻す場合、以下の仕組みで元のネットワークに戻すことができます。
STEP 3. ネットワークBのトークンBをバーンする
ネットワークAのトークンAに戻したい場合は、ネットワークBのトークンBをバーン(焼却)します。
STEP 4. ネットワークAのトークンAのロック解除
ネットワークBのトークンBがバーンされると、ネットワークAのトークンAのロックを解除されます。
LayerZeroの仕組み
LayerZeroは
- 「Oracle(オラクル)」
- 「Relayer(リレイヤー)」
というオフチェーンである2つの仕組みが担います。
LayerZero上に構築された各ユーザーアプリケーションコントラクトはデフォルトで設定なしで動作しますが、独自のオラクルとリレイヤーを設定することもできます。
オラクルとリレイヤーは連動して動作します。
Oracle(オラクル)
トランザクションを監視し、ネットワークのセキュリティ確保に貢献します。
要求されたブロックヘッダーを元となるネットワークから行き先のネットワークに移動するタスクを持っています。
Relayer(リレイヤー)
トランザクションのデータを送る重要な役割を担っています。
〜LayerZeroの特徴まとめ〜
- Mint / Burn方式
- オフチェーンのオラクル/リレイヤーがチェーン間を繋ぐ
- 単一ではない管理でハッキングされた場合でも最小の被害におさえる
Omnichain NFTとは?
Omnichain NFTは、LayerZeroを使ったNFTのことを指します。ネットワーク間をブリッジすることが可能なNFTです。
Omini Xという初のネイティブOmnichain NFTプラットフォームもあり、ユーザーが任意のブロックチェーンから他のブロックチェーンにNFTを売買することができます。
2022年11月現在では、Omin XにてGREGというNFTをミントすることが可能です。
ミントする際に
- Ethereum
- Avalanche
- Arbitrum
- Polygon
- BNB Chain
- Optimism
- Fantom
からネットワークを選択することができます。
まとめ
多くなりすぎたブロックチェーンに対応する必要があります。
あらゆるネットワークに簡単に移行できる時代がすぐそこまできているかもしれません。
この記事が参考になれば幸いです。
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