仮想通貨レイヤー2(Layer 2:L2)とは?銘柄一覧やNFTゲームなどプロダクトも紹介!
イーサリアムのガス代(手数料)高騰やトランザクションの遅延を受けて、様々なレイヤー2ソリューションが誕生しています。
有名なものではPolygon($MATIC)が挙げられますが、それ以外にもたくさん存在し、NFT関連の事業を開発している会社が独自のレイヤー2ソリューションを構築する場合もあります。
この記事では、そんなレイヤー2とは何なのか?レイヤー2の主な銘柄やそれらを利用するメリットなど解説します。
是非参考にしてください。
レイヤー2(Layer 2:L2)とは?
レイヤー2は、レイヤー1である通常のブロックチェーンネットワークのスケーラビリティ問題を解決する為に代用となるチェーンのことを指します。
現状レイヤー2といえば、レイヤー1イーサリアム(Ethereum:$ETH)の代用として利用されます。イーサリアムでは、送受信などトランザクションを発行するたびに高い手数料(ガス代)が発生します。それだけでなく、送受信には多くの時間を要する場合もあります。そういった問題を解決することが、レイヤー2の主な目的となります。
単純にレイヤー2を開発する事業者だけでなく、NFTゲームなどのプロダクトを開発する企業が独自のレイヤー2ソリューションを開発する場合もあります。多くのトランザクションを必要とするNFTゲームやNFTマーケットプレイス、ドメインNFTなどは次々とレイヤー2に対応しています。
イーサリアムの高騰した手数料や遅延を回避する方法として
- レイヤー2を利用する(Polygon、Arbitrumなど)
- イーサリアム以外のレイヤー1を利用する(Binance Smart Chain、Avalancheなど)
の2種類が考えられます。他のレイヤー1チェーンを利用して開発されることも多くなっており、レイヤー1、レイヤー2ともに数多くあります。
レイヤー2銘柄一覧・違い
レイヤー2の銘柄は次々と増えています。たくさんあるレイヤー2銘柄に関する情報を知りたい方は、L2BEATというサイトでも確認できます。L2BEATは、イーサリアムのレイヤー2スケーリングに関する分析・調査サイトです。現在利用可能な様々なイーサリアムのL2システムの比較を提供しています。
これらのレイヤー2は全て同じ方法で開発されているわけではなく、それぞれのレイヤー2によって様々な証明方法がとられています。
- Polygon
- Arbitrum
- Optimism
- dYdX
- Metis Andromeda
- Raiden
- Loopring
- StarkWare
- Aztec
- Hermez
- ImmutableX
- zkSync
- zkTube
- zkLink
- Boba Network
- Cartesi
- Metis
- OMG Network
- Raiden
- Skale
- POA Network
- xDAI
- Connext
- Celer
- ZKSpace
- DeversiFi
- Sorare
- Gluon
- Layer2.Finance
- Fuel
レイヤー2を利用したプロダクト・ゲーム
レイヤー2を利用したプロダクトとして以下のようなものが挙げられます。
Immutable X
Immutable Xは、Gods UnchainedやGuild of GuardiansなどのNFTゲームを開発する会社です。独自のレイヤー2を利用したNFTマーケットプレイスには、自社NFTゲームのアイテムだけでなく数々のNFTゲームと提携し、次々と取り扱いNFTが増えています。
2022年3月には新たに2億ドルもの資金調達を成功させている会社ですので、今後もさらに拡張していくことが予想されます。
Sorare
Sorareは、サッカー選手のNFTカードを利用したプラットフォームです。持っているカードの選手が、実際の試合で活躍したかどうかに応じて賞金を得ることが可能なゲームとなっています。SorareもStarkWareと共同でEthereum上の新しいスケーリングソリューションのローンチをしています。
レイヤー2をまとめて管理できるウォレットアプリ
レイヤー2をまとめて管理できるウォレットアプリとしてKEYRING PROが挙げられます。KEYRING PROは、あらゆるチェーンに対応するマルチチェーンウォレットです。新しく実装されたRPC追加機能により、チェーンを自由に追加できるようになりました。カスタムRPCで入力して追加することはもちろん、チェーンの名前を検索するだけで追加することができます。
EVMネットワークであれば、基本的にどのチェーンでも対応する事が可能ですが、デフォルトで対応しているチェーンは以下のようなものがあります。
- Bitcoin
- Ethereum
- TomoChain
- Binance Smart Chain
- Houbi Eco Chain
- Harmony
- Matic(Polygon):L2
- Avalanche
- Fantom
- Arbitrum:L2
- Optimism:L2
まとめ
レイヤー2は、イーサリアムの問題点を解決するために生まれたものです。
イーサリアムのスケーラビリティ問題が解決しないうちは利用され続けるだろうと思われます。
この記事が参考になれば幸いです。